貫禄2(師弟愛)
名は「アベッチ」
QUEENのオープンライヴに出演した時に、そのテクニックと楽曲に(レッドツェッペリンのロックンロールを一発目に歌って)周囲のオジサン方を大喜びさせたという26歳のイケメン君。
機材の搬入搬出やCDの販売など、裏方の仕事はたくさんあるから当日はスタッフで、
という事で軍手持参で世界館ビルへ到着。
すると・・入りの時間より早く到着していた西山先生とバッタリ!
『ニッ・ニッ・・西山先生』
「おお!君は僕のギターを譲った教え子ちゃん」
ってな感じで感動の再会。
「お茶でも」という西山先生の暖かいお誘いを
『今日は裏方で仕事に来ました』と丁重にお断りし、約束通りQUEENに来た真面目なアベッチでありました。
先に来てくださったバンマスでベースの鮫島さんの指示でステージをセッティング。
「じゃあアベッチ、ジョニーさんが可愛がってくれるドラムを磨こうか」
楽器用のワックスで一生懸命ピカピカに磨いている時にジョニーさんと西山さんがQUEEN入り。
早速 西山さんは「僕の教え子だったんです」とジョニーさんと鮫島さんに紹介。
するとジョニーさん、
「ぼうず・・・じゃあギター弾けるのか?」
『はい、 いっ・いっ・・一応・・・』
「じゃあ ヤレ」
『はい・・・・・・・・』
アベッチは涙目でワタシに助けを求めるのでありました。
一通りサウンドチェックとリハーサルが終わってから
ジョニーさんが「おい!ぼうず!来い!」
『はい』
アベッチは店のギターで参戦!
するとあっという間にリハ終了。
12小節の3コードだったのでキーを確認して終わりだったのでありました。
ライヴは前回のブログで書いた通り貫禄のステージ!
アンコールに入り感動が最高に盛り上がった時にバンマス鮫島さんからからお客様に
「ここ、いわきに西山先生の愛弟子がいます。せっかく感動の再会をしたのだからここで師弟のバトルを演ってもいいですか??」とアベッチを紹介。
“ワオ~こんな美味しいとこでアベッチですかぁ!”とまるで星明子お姉ちゃんのように柱の影から見守るQUEEN Hiromi!
ステージの端、西山先生の左手に立つアベッチ。

すかさずジョニーさんが
J:「ぼうず!俺の前に来い!」
ステージ中央に立つアベッチ。

J:「オララララァ(巻き舌で)いくぜぇ~い!」
♪ジャッジャジャッジャ~♪
リフを4回繰り返し・・・
ジョニーさんの迫力のヴォーカルが・・・

【アベッチ、メリハリがきいてなかなかのバッキング、おっ西山先生からアドリブの合図が・・・】
いよいよ間奏へ・・・
J:「オララララァ(巻き舌で)ぼうず!いけぇ~」

【いいぞアベッチ、いい感じのブルージーなアドリブで弾けてるぞ】
1コーラス弾けて“やったぁ”とホッとしようとすると・・・
J:「オララララァ(巻き舌で)ぼうず!まだまだだぁ」

【おお!アベッチ、なかなか味のあるチョーキングで・・さっきよりもいい感じだぞ】
2コーラス目が終わり心配そうに柱の影から見守る“星Hirom”もホッとした顔にな・・・
J:「オララララァ(巻き舌で)ぼうず!もっといけぇ~!」

【アベッチ、大丈夫か?アドリブの引き出しはまだあるのか??】
【おお!超早弾きだ!おお!ライトハンドだ!アベッチの引き出しはまだ大丈夫だぁ!】
会場のお客様の暖かいハートとJNSの優しい厳しさに包まれて、アベッチのアドリブは西山先生に回ったのでありました。
西山先生のアドリブが終わり、次は鮫島さんのベースソロ・・・と思いきや
鮫島さんが
S:「師弟バトルだ!」

【ギター二本での会話・・いい感じですネェ】

S:「チョーキングは顔でするんだ!」

【♪キュイ~~ン♪おお!顔でチョーキングだぁ!】
会場は暖かな笑顔・笑顔・笑顔!!
JNSもみんな笑顔・笑顔・笑顔!!!

【いいぞアベッチ、会場が一つになったぞ!お客様の心を鷲掴みだ!】
ジョニーさんの歌に戻りいよいよエンディングに・・・
ジャンジャ・ジャンジャ・ジャンジャ・ジャンジャ・ジャッ♪ジャジャ~~~
J:「ぼうず~!飛べぇ~~~!!」

ジャン♪♪

会場・・割れんばかりの拍手拍手!!
【やったねアベッチ!よくやった!】
星Hiromiは目を真っ赤にして安堵の顔に戻っていました。
明日へ続く・・